エネルギーと代謝– category –
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エネルギーと代謝
第27回 反応性低血糖について
反応性低血糖について、順を追って解説して行きます。 【糖尿病の判定基準】 糖負荷試験については、ご存知の方が多いと思います。 半日程度絶食させられ、冷やした(炭酸入り)砂糖水を飲まされ(冷やしてないととても飲めない)、飲む前と飲んだ後の5回... -
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第26回 糖質制限で血圧が下がる!
2008年4月から40歳から74歳の方を対象に行われている特定健診(別名メタボ健診)については皆さんご存知だと思いますが、簡単におさらいしておきましょう。 【メタボリック症候群・予備軍と診断される数値】 腹囲が男性で85cm、女性で90cm以上あり血糖値が... -
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第25回 糖質を減らすと痩せる理由
糖質を減らすと痩せる理由を以下に挙げてみましょう。 1.糖質摂取を減らすと脂質をエネルギーとして使う(脂肪が減る→痩せる)。 2.肥満ホルモンと言われる脂肪蓄積作用のあるインスリンの追加分泌が減る。 3.糖質摂取が少なくなると糖新生が多く起こる事... -
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第24回 炭水化物、糖質、糖類について
江部先生の著書「江部康二の糖質制限革命」に載っている「糖質の分類」がわかりやすいのでお示しいたします。 甘味料は人工甘味料と天然甘味料に分けられ、人工甘味料は図で示した通り糖アルコールと合成甘味料に分けられます。 天然甘味料とは、さとうき... -
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第22回 新生児は腸内細菌から栄養を得ている?
新生児は腸内細菌から栄養を得ている? 母乳に含まれるヒトが消化も吸収もできないオリゴ糖の役割は、長い間謎でした。しかし、実は、オリゴ糖は新生児の腸管にビフィズ菌を定着、増殖させ、腸内環境を安定化させることがわかりました。 同時に、ビフィズ... -
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第18回 ケトーシスと糖尿病ケトアシドーシスの違い
ケトン体は「善」 長い間、医者をやっていると、意識が朦朧で嘔吐し過換気(呼吸回数が多い)で血圧の維持もままならない状態で運こばれてくる患者さんに出くわします。私は前任の勤務医時代に経験しました。 その患者さんは1000mg/dlを超える高血糖で、動... -
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第16回 ブドウ糖を朝食から摂らなくても脳の働きは全開!
産婦人科医の宗田先生は、徹底した糖質制限により、見事にご自身の糖尿病を克服されております。ケトン体質を維持するために、朝と昼はMCTオイル入りギーバターコーヒーだけで、精力的に外来や手術をこなしているそうです。 また、糖質制限を広く啓蒙され... -
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第15回 脳のエネルギー源は糖新生
農林水産省の子供の食育のホームページに、以下のことが書かれてあります。 「私たちの脳は“ブドウ糖”をエネルギー源として使っています。朝起きたときに頭が「ボーッ」としてしまうのは、寝ている間にブドウ糖が使われて足りなくなってしまうためです。 ... -
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第14回 糖質制限でケトン体が産生される仕組み
今回のタイトルを説明するのに、宗田先生の著書「最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!」に載っている図がわかりやすいので提示します。 ブドウ糖からエネルギーが作られる時は、解糖系でピルビン酸を経て、TCA回路でエネルギーになるのですが、糖... -
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第12回 糖質制限するとケトン体が作られる
第9回のブログで紹介した一卵性双生児の実験(白澤卓二先生 体が生まれ変わるケトン体食事法)で、糖質制限にココナッツオイルを与えられた兄の体に4週間の間に以下のような変化が起こっておりました。 体重、BMI(肥満の指標 体重Kg/身長(m)の二乗 25を...