FreeStyleリブレによるグルコース測定
第42回ブログでも紹介しておりますが、改めて触れておきます。
Free Style リブレとは、アボットジャパンから出ている血糖測定器で、上腕に円盤状(直径35mm厚さ5mm)のセンサーを貼り付け専用のリーダーを近づけることによってリアルタイムで血糖値(間質液グルコース値)が測れます。センサーは2週間装着することができ入浴も可能です。1分毎に測定し、15分毎に血糖値を自動的に記録します。センサーのメモリーは8時間です。スマホにアプリをダウンロードすれば専用のリーダーの代わりになりクラウドで情報を共有すればパソコンでも情報が見られます。血糖値のデータは90日間保存されます。
FreeStyleリブレは、間質液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を測定します。間質液とは、以下の図に示す通り、細胞と細胞の間に存在する液体のことです。
グルコースは血管を通って体中に運ばれ、毛細血管から間質液へ、さらに間質液から細胞に入って利用されます。
炭水化物が消化され、グルコースとして腸から吸収され、血液に入ります。そのため、血糖値は上がり、それに続いて間質液中のグルコース値が上がります。
下降するときも同様で、血糖値が下がり、それに続いて間質液中のグルコース値が下がります。
従って、それぞれに、タイムラグが5分から10分程度あることを、念頭に置く必要があります。
糖質制限を意識した部分も多く、ある意味ストイックな食事内容であり、一般的なみなさんが摂られる食事内容とは、かなり異なることを予めお断りしておきます。
10月12日のグルコース値の推移
最近の朝食は、いつも同じで、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
実は、その前に、起床後、整腸効果を期待してサプリとともにヤクルトを飲むのを習慣にしております。
朝の血糖値スパイクはヤクルト(糖質11.5g)によるものです。
グルコース値は、121mg/dl(6時25分)から171mg/dl(6時56分)へと50mg/dl上昇しました。ヤクルトの糖質量はさほど多くはないですが、液体で高濃度(容量が少ない)なためグルコース値の上昇は急峻です。
深夜帯に1回低血糖を起こしております。
また、朝食前、空腹時グルコース値が121mg/dlで、糖尿病ではない私のグルコース値としては高すぎます(通常100mg/dl未満)。そこで、フリースタイルリブレ(以後リブレとします)のグルコース値と実際の採血による血糖値(BMLに提出)を比較することにしました。
同日の8時13 分(朝食後)のリブレのグルコース値は118mg/dl、 ほぼ同時刻の採血による血糖値は97mg/dl、採血直後のリブレのグルコース値は129mg/dl(8時19分)と21〜32mg/dlの差異がありました。
リブレを装着した後、数日は数値が不安定であるとのことから、経過を見る必要があります。
日中のグルコース値にほとんど変動はありません。
昼食はサラダチキンと卵焼き(炭水化物12.9g)でした。
夜はびっくりドンキーで、シーザーサラダと300gパインバーグを食べました。(ライスは食べておりません。写真はパインバーグデイッシュでライスを除いたメニューもあります。)
グルコース値は、112mg/dl(16時42分)から199mg/dl(19時5分)へと87mg/dl上昇しました。
半分に切ったパイン3切れでも(厳密には300gのハンバーグも含まれる)、かなりグルコース値が上がることがわかります。
10月13日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
その前に、サプリとともにヤクルト。
グルコース値は、116mg/dlから183mg/dlへと67mg/dl上昇しました。
深夜帯に2回低血糖を起こしております。
昼食は、山岡家で、ねぎ味噌ラーメンを食べました。グルコース値上昇を防ぐため、サイコロチャーシューと煮卵をトッピングしましたが、グルコース値は食前115mg/dl(13時35分)から166mg/dl(15時44分)へと51mg/dl上昇しました。
グラフを見ると、14時半から17時半頃までの3時間、グルコース値が160mg/dlを超える状態が続いております。
山岡家のラーメンを食べると、その後、空腹感がわかないのは、高いグルコース値が続くせいかもしれません。
夜はレストランのとんでんで、刺身三点盛り、枝豆、いわしのつみれ汁、ノンアルコールビールを摂りました。
グルコース値は85mg/dl(18時15分)から121mg/dl(20時32分)へと36mg/dlの上昇に止まりました。
10月14日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
この日はヤクルトを飲んでおりませんので、グルコーススパイクはありません。
昼食はサラダチキンと卵焼き。
夕食前までは、グルコース値の変動はほとんどありません。
夕食は、やよい軒で筋肉定食(牛肉と鶏肉を主体にした定食)を食べました。ご飯は半膳です。
グルコース値は、105mg/dl(16時46分)から154mg/dl(18時41分)まで49mg/dl上昇しております。
10月15日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー
その前に、サプリとともにヤクルト。
再現性を持って、ヤクルトによりグルコーススパイクを認めております。
グルコース値は、112mg/dlから179mg/dl(6時56分)へと87mg/dl上昇しました。
早朝に低血糖。
昼食はサラダチキンと卵焼き。
日中のグルコース値にほとんど変動はありません。
夕食は寿司9貫とイカサラダを食べました。
グルコース値は食前104mg/dl(18時48分)から197 mg/dl(19時26分)まで93mg/dl上昇しました。
寿司9貫で糖質量は72g。グルコース値はかなり上昇しました。
21時半過ぎに再度グルコース値が上がっていますが原因は不明です。夕食後は何も食べておりません。
10月16日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
その前に、サプリとともにヤクルト。
グルコース値は、111mg/dl(6時24分)から192mg/dl(6時42分)へと81mg/dl上昇しました。
この後、札幌珈琲館でコーヒーとショートケーキを摂りました。
グルコース値は、104mg/dl(11時30分)から178mg/dl(12時5分)へと74mg上昇しました。
ショートケーキはグルコース値を結構上げました。
昼食は、お店で(北のちゃんぽん屋)野菜大盛りのちゃんぽんを食べました。グルコース値は91mg/dl(13時54分)から、実測値では捕まえておりませんが、14時10分頃に、160mg/dl程度ま上昇し、その後一旦は下降するも15時44分に、163mg/dlまで上昇しております。ピークまでの上昇値は72mg/dlです。
なぜ、グルコース値の上昇が2峰性になったのか不明です。
野菜大盛りによってグルコース吸収のピークが分散したのでしょうか?
10月17日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
この日はヤクルトを飲んでおりませんので、グルコーススパイクはありません。
昼食は摂りませんでした。
昼食を摂らなかったので夕食は早めにしました。
夕食はレストランのとんでんのテイクアウトを利用し、若鶏の半身揚げ半分、大漁寿司8貫(糖質64g)、もつ鍋を食べました。
寿司の分、グルコース値が上昇しましたが、先に若鶏の半身揚げを食べたので、グルコース値の上昇が抑えられたのでしょう。
以前、寿司9貫(糖質72g)食べた時は、グルコース値が93mg/dl上昇しました。
10月18日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
ヤクルトを飲んでいませんのでグルコーススパイクはありません。
13時から会議があり、時間がなく昼食は摂リませんでした。
夕食はおでんで、こんにゃく、スジ、大根、卵、豆腐、かまぼこを腹一杯食べました。
グルコース値は、108mg/dl(18時5分)から128mg/dl(19時52分)へとわずか20mg/dlの上昇に止まりました。
10月20日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー
その前に、サプリとともにヤクルト。
グルコース値は、115mg/dl(6時26分)から189mg/dl(6時43分)へと74mg/dl上昇しました。
昼食は、市販のちゃんぽん(四海樓ちゃんぽん 糖質59.2g)とシャトレーゼの低糖質(糖質5.2g)チーズケーキを食べました。。
チーズケーキを食べる直前のグルコース値は、144mg/dlで、13時58分にグルコース値は177mg/dlで、グラフを見るとお分かりのように、グルコース値のピークはその前で190mg/dl程度まで上昇しております。ちゃんぽんとチーズケーキでグルコース値は86mg/dl上昇したことになります。
その後下降し16時前まで150mg/glを超えるグルコース値が維持されております(16時2分のグルコース値139mg/dl)。
ちゃんぽんだけを食べたのであれば、グルコース値は順調に下降したのかもしれませんが、チーズケーキをプラスして食べた分、血糖値がしばらく150mg/dlを超える状態が維持されたのでしょう。
あるいは、チーズケーキの糖質量が5.2gと少量であることを考慮すると、ラーメンを食べた時のように、麺類を食べた場合は、ある程度、グルコース値は高値を維持する可能性もあります。
夕食は、湯豆腐とマグロの刺身で17時40分に開始(グルコース値91mg/dl)しましたが、グルコース値はあまり上昇しませんでした。
その後、18時8分(グルコース値112mg/dl)にタラコとしらす干しで半膳(糖質27.5g)のご飯を食べたところ、20時33分に、グルコース値は、141mg/dlまで上昇しました。
夕食開始時からグルコース値は50mg/dl上昇しました。
10月21日のグルコース値の推移
朝食は、豆乳100ml(糖質量2g)、チーズ2P、ゆで卵1個、糖質量2.3gの低糖質パン(50g)1個(バターを塗って食べております)。
食後にブラックコーヒー。
ヤクルトを飲んでいませんのでグルコーススパイクはありません。
昼食はサラダチキンと卵焼きでした。
13時15分頃にグルコース値が160mg/dlに上昇しておりますが理由がわかりません。誤値の可能性があります。
夕食は、肉野菜炒め、メカブ(ポン酢)、冷奴半丁、しらす干し入り大根おろしでした。
グルコース値は、107mg/dl(18時6分)から139mg/dl(19時2分)へと32mg/dl上昇しました。
総括
1.今回食べた糖質量の少ないもの(肉、刺身、枝豆、野菜、サラダ、チーズ、茹で卵、卵焼き、おでん「こんにゃく、スジ、大根、卵、豆腐、かまぼこ」)は、グルコース値をあまり上げず、高糖質のものでも糖質量を減らせば(ご飯半膳など)、当然ながらグルコース値の上昇を抑えられた。寿司9貫(糖質量72g)を食べるような、高糖質量を摂取するとグルコース値は93mg/dlも上昇したが、その前に鶏肉(若鶏の半身揚げ)などのタンパク質を摂ればグルコース値の上昇は抑えられた。
2.ヤクルトは、糖質量こそ少なく、11.5gだが、液体で高濃度(容量が少ない)なため、一気に飲み干すとグルコース値は急上昇(50〜87mg/dl)する。その後はすぐ下降する。
このことから、ヤクルトは、糖質量半量のヤクルトハーフ(糖質量5.5g)にすることにした。
3.ショートケーキは1個で74mg/dl、半分に切ったパイン3切れで(厳密には300gのハンバーグも含まれる)87mg/dl、グルコース値は上昇した。
改めて、ケーキ、果物は要注意である。
4.ラーメンやちゃんぽんは、グルコース値を51〜74mg/dlを上げ、その上昇は3時間ほど続いた。これが、うどんやそば、パスタなど麺類全てに共通するものなのかは今後の治験に委ねる。
5.フリースタイルリブレリンクの朝食前グルコース値は、12日 121mg/dl 13日 116mg/dl 14日 110mg/dl 15日 112mg/dl 16日 95mg/dl 17日 90mg/dl 18日 112mg/dl 19日 115mg/dl 20日 136mg/dl 21日 114mg/dl 22日 101mg/dlと実際の私の血糖値より10〜20mg高いと思われた。また、装着して12日目に、センサー装着部の痛みでやむをえず抜去したが、グルコース値が高めに出たのも、センサー装着部の痛みが出たのも、本来センサーは上腕二頭筋の対側の皮膚の弛んだところに装着すべきであり、それより外側に装着したことでセンサーの針が筋肉に触れたことが原因ではないかとメーカー側から説明を受けた。
また、3日間の低血糖は本当なのか?
機会があれば、正しい位置に装着して、またやってみたい。
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