第17回 高ケトン体と低血糖が癌化を抑制

古川健司先生の著書「ケトン食が癌を消す」の中で大変興味深いことが書かれています。

胎児の血糖値は35mg/dlと言われていて、一般成人の血糖値70〜110mg/dlと比べるとかなり低いのです。これはエネルギー源をブドウ糖からしか得られない赤血球のための最低レベルだそうです。

一方、第6回のブログでも紹介しましたが、産婦人科の宗田先生の研究によれば胎児のケトン体値は1600μmol/Lを超えているとのことで、胎児はまさに「高ケトン体-低血糖」状態にあります。

胎児は絶え間ない細胞分裂を繰り返し、初めて世に送り出されます。その細胞分裂のスピードは癌細胞のそれに匹敵すると言われ、たとえ細胞のミスコピーがあっても高ケトン体と低血糖が癌化を抑制していると考えられるというのです。

先生の提唱される免疫栄養ケトン食(低糖質食、高タンパク食にMCTオイル、EPAを合わせ末期癌患者さんの化学療法の効果を高める栄養食)は、まさにこの発想から生まれたものなのです。

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