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脂肪酸
第21回 脂肪酸の話【その3】脂肪酸摂取の注意点
必須脂肪酸 脂肪酸の中には体内で合成できないものがあり、それらは食事から摂らなければなりません。これら必須脂肪酸は図の通りですが、注意すべき点があります。 (※図は江部先生の『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』から出典) n-6(オメガ6)系脂肪... -
脂肪酸
第20回 脂肪酸の話【その2】ココナッツオイルとMCTオイル
第14回のブログで、糖質制限をした時のケトン体生成について説明しましたが、脂肪酸が細胞質でアシルCoAになり、さらにミトコンドリアに入る時、通常はカルニチンの触媒作用が必要です。 しかし、コオナッツオイルやMCT(medium chain triglyceride)オイル... -
脂肪酸
第19回 脂肪酸の話【その1】
脂肪酸とは? ココナッツオイルやMCTオイルの摂取により、糖質制限によるケトン体質を更に強化することができます。でもその前に、脂肪酸についてざっとおさらいしておきたいと思います。 脂肪酸は、基本的に常温で固まる飽和脂肪酸と、常温で固まらない不... -
エネルギーと代謝
第18回 ケトーシスと糖尿病ケトアシドーシスの違い
ケトン体は「善」 長い間、医者をやっていると、意識が朦朧で嘔吐し過換気(呼吸回数が多い)で血圧の維持もままならない状態で運こばれてくる患者さんに出くわします。私は前任の勤務医時代に経験しました。 その患者さんは1000mg/dlを超える高血糖で、動... -
糖質制限とケトン体の効用
第17回 高ケトン体と低血糖が癌化を抑制
古川健司先生の著書「ケトン食が癌を消す」の中で大変興味深いことが書かれています。 胎児の血糖値は35mg/dlと言われていて、一般成人の血糖値70〜110mg/dlと比べるとかなり低いのです。これはエネルギー源をブドウ糖からしか得られない赤血球のための最... -
エネルギーと代謝
第16回 ブドウ糖を朝食から摂らなくても脳の働きは全開!
産婦人科医の宗田先生は、徹底した糖質制限により、見事にご自身の糖尿病を克服されております。ケトン体質を維持するために、朝と昼はMCTオイル入りギーバターコーヒーだけで、精力的に外来や手術をこなしているそうです。 また、糖質制限を広く啓蒙され... -
エネルギーと代謝
第15回 脳のエネルギー源は糖新生
農林水産省の子供の食育のホームページに、以下のことが書かれてあります。 「私たちの脳は“ブドウ糖”をエネルギー源として使っています。朝起きたときに頭が「ボーッ」としてしまうのは、寝ている間にブドウ糖が使われて足りなくなってしまうためです。 ... -
エネルギーと代謝
第14回 糖質制限でケトン体が産生される仕組み
今回のタイトルを説明するのに、宗田先生の著書「最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!」に載っている図がわかりやすいので提示します。 ブドウ糖からエネルギーが作られる時は、解糖系でピルビン酸を経て、TCA回路でエネルギーになるのですが、糖... -
人類の食物史
第13回 糖質は我々に必要な食物栄養素ではない
第4回のブログと同じタイトルです。 今回は糖質摂取は必要ない根拠を挙げてみました。 1.私たちの縄文時代の先祖は狩猟、漁労、採集生活を行なっており殆ど糖質を摂っていなかった。 2.胎児は絨毛で作られたケトン体を主な栄養源、熱源、エネルギー源にし... -
エネルギーと代謝
第12回 糖質制限するとケトン体が作られる
第9回のブログで紹介した一卵性双生児の実験(白澤卓二先生 体が生まれ変わるケトン体食事法)で、糖質制限にココナッツオイルを与えられた兄の体に4週間の間に以下のような変化が起こっておりました。 体重、BMI(肥満の指標 体重Kg/身長(m)の二乗 25を...