第28回 血糖値を上げるのは糖質だけ!

たんぱく質も脂質も血糖値を上げる?

1997年版のアメリカ糖尿病学会の患者用テキストブックには「糖質は100%、たんぱく質は50%、脂質は10%未満血糖に変わる」と間違った情報が記載されました。

2004年版では「摂取後に直接血糖に変わるのは糖質のみ。たんぱく質や脂質は摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない」という正しい情報に訂正されました。

2013年日本糖尿病学会の「糖尿病食事療法のための食品交換表第7版では「血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とタンパク質も影響を及ぼします。脂質は食後しばらく経ってから血糖値が上がる原因となります。・・・」と書かれており、未だに科学的に根拠のないことを主張しております。

血糖値を上げるのは唯一糖質である!

下図は宗田先生の著書「最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!」からお借りしたものです。

上は、カロリー制限食で有名な「タニタ」の「300Kcal弁当」で、糖質が46g入っており、健常者でも1時間後の血糖値が200mg/dlを超える人がいました。46gの糖質は茶碗1杯の米飯150g(糖質55g)の8分目ほどの量です。

これに対して、下は、宗田先生のクリニックに入院されている妊婦さんに提供される低糖質メニューで、900Kcal、糖質量15g程度とのことです。何と、タニタの300Kcal弁当の3倍のカロリーです。肉・卵・チーズを中心にした高たんぱく質、低糖質食です。被験者4人の方の血糖値はほとんど上昇しておりません。

下図は、山田悟先生の著書「糖質制限完全マニュアル血糖値が安定すればやせられる」からお借りしました。シドニー大学のブランド・ミラー先生たちが行った実験を載せており、図に示す通り、糖質を食べれば食べるほど血糖値が上がっており、一方、脂質とタンパク質は食べれば食べるほど血糖値が下がることが示されております。

以上から、血糖値を上げるのは唯一糖質であることがわかります。

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